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■カウント

社会正義に燃えて恥をかく人
■□ 造成ブロックは公共の物か?! □■

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勾配に積まれた造成ブロックが斜めで上に行くほど脚立足場が遠く手が届かない。ブロックの上の木製フェンスの塗り替えを計画しているのですが、安全確実で安価に仮設足場が出来ないものか。半年ほど悩みましたが結論は出ません。結局、単管足場をトビさんに組んでもらい、塗り替え作業が終わったら解体して撤去するしかないのか。でもそうなると歩道上に一定期間仮設物を設置するので道路使用許可を役所からもらわなければならない。会社から遠地である現場はこういう手続きが発生すると段取りが複雑で大変だ。なんとかしなければ。なんとかしなければ。

・・・・しょうがない木で作ろう。そう、建築的に足場の補助具を作って何度も使えるように部品化すればいい。大工に作らせると金がかかるし小うるさく言う人も出てくる。よし、自分で作ってしまおう。アイデアが出れば、もうじっとしていれない。作業場に誰もいないときを見計らいこっそり作ってしまいました。結構きれいに出来たので満足です。これなら大工にも馬鹿にされないだろうと変な自信までみなぎりました。

コバヤシ建築 木造 木製フェンス Sさんの家あとは現地の間知ブロックにアンカーを打ち込んで設置すれば着脱可能な仮設足場の補助具が出来上がりです。年末まで日にちがいくらもありません。朝早く現場へ出かけると早速振動ドリルでアンカーを打ち込みました。40m区間を1.8mに付き一つ足場板を支える補助具を設置します。その数、20箇所以上。思ったよりもうまくいきそうでした。

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順調に作業が進み始めたころです。車がスーと横付けされると年配の男性が「あんた何やってんの?」と言います。私は初め、近所のおじさんが興味を持って、この補助具が何の道具であるのかを尋ねにきたと思いました。私は体をそらせぎみにし自信満々でこの苦労談をしました。
「何言ってんの、あんた。許可はとったの?公共の構築物に勝手にそんなものをつけていいと思ってるの?」
おやじの顔は見る見るうちに紅潮し、唇はその社会正義にわなわなと震え始めているではないか。
私は思ってもみないこの展開にしばし呆然とするのみでした。
しばらくして我に返った私は会社の名刺を見せ、私はこれこれちゃんとした住宅会社で現場管理を任せられている立場であり、それなりの専門の資格も保持している。税金も年金も欠かしていないし、家に帰れば妻もいる。男児と女児二人子供もいる善良な市民だ。今朝も早起きして朝飯だって味噌汁を残さず飲んできた。年賀状だって毎年欠かさず出しているではないか。
「あなたねえ、こんな社会の常識を平気で破って建築をえらそうにやる資格ないよ。」
「はあ。でも、あの、そうですね。旦那さんのおっしゃるとおりです。出直します。」
わけが分からず反省してしまった。

私ははっきり言って気持ちが良かった。世間の顔色を伺う者であふれたこの世に、これほど無神経に初対面の人間に対して罵詈雑言をあびせかけれる人がいるということに感動を覚えたのだ。
結局、事務所に帰りよーく考えてみれば造成ブロックはその造成地を買った人名義の個人所有の財産であり、公共の構築物ではない。公序良俗に反しない限り、他人にとやかく言われる筋はないのである。官民を隔てる境界はその外側にあるのだ。このことを確認するためにわざわざこの造成地を分譲した静岡県住宅供給公社に電話をかけ念を押してみた。そういうわけで馬鹿はおめーだよオヤジ!

現場を管理するというのはこういうことなのである。

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住宅のメンテナンス | 23:54:06 | Trackback(0) | Comments(0)
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