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太田愼吾

編集長 : 太田愼吾
 二級建築士、宅地建物取引士
 住宅の企画・設計・施工管理
 静岡県中部の島田市で
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住宅スクラップアンドビルドと式年遷宮と生物の動的平衡システム
■□ 今日の記事は少し難しい □■

なぜ日本人は短期間に住宅を建て替えたがるのかという考察を再開しよう。その潔癖な感性はどこから生まれるのか?

ヒントは式年遷宮である。
式年遷宮(しきねんせんぐう)とは、伊勢神宮で20年ごとに社殿をそっくりそのまま建て替える行事で、飛鳥時代の天武天皇が定めてから現在までおよそ1300年にわたって行われている。

この時代には、例えば法隆寺のように経年劣化に強い建築技術も確立されていたはずだが、それをあえて定期的に膨大な国費を投じるのはなぜか?
2013年で62回目を迎える式年遷宮では550億円の国費を投じるという。

「大きくても小さくてもいけない。ただひたすらに同じ方法で同じ物を作る。」ことにどんな意味があるのか?

先日、福岡伸一の本を読んでいて「あっ」と思ったことがある。

福岡伸一先生は生物の細胞内で起こる分泌現象の研究や、狂牛病の感染・発症メカニズムの研究などで知られる気鋭の分子生物学者。この人は哲学する分子生物学者と呼ばれていて、なるほどその著書を読むとその文章はひどく文学的で心地よい。

それによれば人間の体は分子レベルで観察すると、早い部分で数時間、遅い部分でも一年の間にすべて新しい分子に入れ替わってしまうという。私達の体は常に改修され続けており、それでは記憶がタンパク質という物質によって担保されているという前提さえもが崩れてしまう。自分が自分であり続けるというのはどういうことなんだ。生命(いのち)とは一体何なのか?。

そう式年遷宮のシステムとはまさにこの生物の再生システムと同じなのだ。内包される情報のみを後世に伝播していくということ。式年遷宮とは先人が生物の本質の完璧さを敬ったことを模して儀式化したのに違いない。

日本の住宅の短い周期での建て替えはスクラップアンドビルドなどと揶揄(やゆ)されることが圧倒的に多いわけだが、こうして考えるとなんて高度な文化なんだろうとも思ってしまう。

btn040-2.gif NHK「爆笑問題のニッポンの教養」に番組出演した福岡伸一先生はこちらから

爆笑問題のニッポンの教養 生物が生物である理由 分子生物学 (爆笑問題のニッポンの教養 11)爆笑問題のニッポンの教養 生物が生物である理由 分子生物学 (爆笑問題のニッポンの教養 11)
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日常雑記 | 23:12:27 | Trackback(0) | Comments(0)
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