投稿日:2009-08-27 Thu
■□ 本物の道具でやらせてみる □■途中になっているテーマがたくさんありますが、今日は明日の日本を担う若者の話題であります。
掛川市内でリフォーム工事をやらせていただいたのですが、木部塗装に使った水性ウレタンの塗料が残ったので小学1年生の小僧さんに無理やり刷毛の使い方を教えました。
塗り残しをするな。
刷毛運びは大きくゆったりと。
刷毛は鉛筆を持つように使ってみる。
施主が趣味で作った竹製の郵便ポストを施主の孫に塗らせてみたわけです。
残念ながら彼はまだ鉛筆を上手に握れないとのことでしたが、大人と一緒の道具を触らせてもらえたということに興奮しているようでした。
昨日の彼はというと、大工のとりことなって耳にちびた鉛筆をはさみ、腰に釘袋をぶら下げ、我々の仕事の邪魔を一日中していましたが、大工ばかりがなぜ人気があるのかと私が半分やきもちを妬いたということも多少あります。そこでペンキ屋はどうだろうかと。
子供ってすごく面白いんですよ。小学一年生というとまだ自分の体のコントロールが出来ないんですね。刷毛を握らせて、手を取って、こういう風にやるんだよと、とにかくやらせてみるんです。「お前は塗装の天才だ。」とか言いながら。
まあこちらは半分冗談でやっているわけですが、毎日が算数ばかりじゃつまらないだろうと。
せっかくの夏休みですから本気で付き合ってくれる馬鹿な大人がいてもいい。
実はこの街は私が生まれ育ったところなんです。掛川城の直近であることが原因かどうか分かりませんが、一種独特な下町文化があるようです。なぜか人間が群れています。みんな暇なんでしょうかねえ。落語の世界のようにはっつぁんがいたり熊さんがいたりという感じなんですよ。私は人付き合いがどちらかというと苦手ですから、青年期はこの地域に出来るだけ近寄らないようにして心の隅へ封印していたのですが、このリフォームを機にして全て思い出したような気がします。
今回は既存の床板の上に新しい床材を貼るという仕事でしたが、施主の家族を含め、隣近所の見学者が異常に多かったリフォームでした。大工さんが鑿(のみ)を使ったり、鉋(かんな)を使ったりするのは最近では珍しくなった光景です。職人さんの手仕事というのは見ていても楽しいんですよね。子供達にとっては、まるで大道芸のように見えるのでしょう。
そんなこんなでリフォームは無事に終わったのですが、隣の家から俺の仕事っぷりを見せてやるという兵(つわもの)がついに現れました。

掛川特産品の葛湯の粉を作るのが彼のお父さんの商売ですが、そのお父さんが説明するには、これは「ポップコーン製造機」ということでした。あまりの出来のよさに私はうなりましたね。

まあ理屈は後から考えればよろしいとして、私が感心したのは見た目のバランスのよさというか、部品の一つ一つが非常にきれいにカットされて迷いがなく接着されていることです。

動画で記録出来たので見てください。まるで「ハウルの動く城」のようにギクシャクギクシャク動くのが最高です。実際にポップコーンを作るときは固形燃料を熱源にするということでしたがダンボール紙を主な材料にして作ってありますから間違いなく炎上するというのも非常に良い。実演が楽しみです。
一発勝負だな、こりゃ。
ものづくりニッポンを再興するためには、こういう子供達が活躍する場を我々大人が作ってあげないといけないとつくづく感じました。



あははは!
一発勝負のポップコーン製造機。面白いです。
よく出来てますね。
夏休みが終わったら、一発で燃えて消えるシステム(?!)なんて素晴らしすぎます。(だって部屋に置いておくには邪魔ですからね~。笑)
・・・・・ってお久しぶりです。
もう顔も思いだせないかもしれませんが、お月見茶摘みではお世話になりました。ツボに入ったので、コメントしてしまいました。
失礼いたしました~
一発勝負のポップコーン製造機。面白いです。
よく出来てますね。
夏休みが終わったら、一発で燃えて消えるシステム(?!)なんて素晴らしすぎます。(だって部屋に置いておくには邪魔ですからね~。笑)
・・・・・ってお久しぶりです。
もう顔も思いだせないかもしれませんが、お月見茶摘みではお世話になりました。ツボに入ったので、コメントしてしまいました。
失礼いたしました~
炎上する火の車からポップコーンが飛び散る様をぜひ見てみたいです
2009-09-01 火 11:29:19 |
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オオタ@コバヤシ建築
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