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1976年東海地震説発表 吉田拓郎・かぐや姫がつま恋で野外フェス
■□ 当時の私は新聞の切り抜き記事を小学校教室へ貼り出していた □■

地震力が建物の損壊にどのように繋がっていくかという原理的な話が続いています。抽象的な話になりますから分かったような分からないような記述が続いて退屈な方も多いことでしょう。
実は、なぜ私が「地震」に対しここまで執着するかというと、ちょっとした個人的な訳があります。

今から32年前の1976年、当時東大理学部助手であった石橋克彦氏(現在は神戸大学理学部の教授)が「駿河湾地震は1944年の東南海地震の割れ残りで、すぐにも起こるかもしれない」といういわゆる東海地震説を提唱しました。これから、いわゆる東海地震に対しての地震予知とその防災に関して静岡県に過分な予算が投入されるようになるのですが、その発表当時、私は静岡県西部地区に位置する掛川市という地方都市に住む小学生(6年)でした。掛川市は大型野外フェスティバルの草分け的象徴である「つま恋」があるところで、ほんの少し有名な所です。1975年に「吉田拓郎・かぐや姫コンサートインつま恋」が行われましてね、なんせ都会の人間5万人が人口7万人足らずの街へやってくるというので、このときは外出禁止令が学校から出されたほどでした。まったく、おおらかな時代でしたよ。

コンサート イン つま恋 1975コンサート イン つま恋 1975
(2005/08/02)
吉田拓郎・かぐや姫吉田拓郎

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私は社会での出来事などに全く興味はありませんでしたが、この東海地震説が発表された新聞記事をたまたま目にして、この新聞記事を切り抜いて私が通っていた掛川市立第一小学校の6年雪組(宝塚歌劇団のようだ。確か雪組、月組、花組、星組と一学年に4クラスあった)教室の掲示板に張り出したんです。あれから、もう30年以上経つんですね。

第一次石油ショックや預言書である「ノストラダムスの大予言」が流行るなど終末観が世間に充満していた時期でもあり、こういうクライシスをかっこいいと当時の小学生として感じていたんでしょう。
前後して1974年 伊豆半島沖地震 - M 6.9。1978年 伊豆大島近海地震 - M 7。さらに1978年には宮城県沖で地震があり建物の7400戸が全半壊しています。

その記事を張り出した翌日、その掲示物をさっそく社会科の小関先生が目に留め「これは誰が貼ったんだ?何!そうか、あの問題児の太田か。」ということになったんでした。まあ、それから「お前はエライ」と必要以上に褒められたわけですが、実は裏話があるんですよ。

この数日前に私は ちょとした悪戯をして(何をしたか覚えてませんが)それをいさめる小関先生に口応えをし、怒りを買ってクラスメートの面前で往復ビンタを喰らったといういやな経験があります。これと同じような経験を中学2年の時にもしてますが、この間私はぜんぜん成長してなかったということでしょうか・・・。私はこういう「教育的しつけ」を否定するものではありませんが、これらの原体験がトラウマとなって、いまだに男性の学校教師全般の人間性を基本的に信用出来ません。申し訳ないことですが・・。

その後、中学3年の夏休みの研究課題では「東海地震のメカニズムと防災」といったものを友人と取り上げ、確か静岡県から賞を頂いたと記憶してます。

これって、なんでしょうね?あれから30年間、マイナスの過去の原体験を補填してるんでしょうか。

■□ 災害予測震度が小さくとも安心してはいけないという □■

石橋克彦先生の東海地震説は30年経っていろいろ物議をかもしているようですが、とりあえず地震発生のメカニズムと切迫性についての当時の解釈が結果的に間違っていたとする考えを本人が明らかにしているようです。これについては、静岡新聞と石橋先生の間で見解の相違が生じていて、氏のブログで2006年3月27日付静岡新聞1面記事 <東海地震説に「間違い」> は「誤報」であるとしています。
btn040-2.gif  サイトを参照する

さて、地震が建物に及ぼす力というものをもう一度考えてみましょう。
ニュートン力学の「力=質量×加速度」という公式から導き出されたことは、「地震によって生じた加速度」を調べれば、各建物に作用する地震力が分かるということでしたね。地震観測では、地面の移動量(変位量)を測る「地震計」とは別に、加速度を測る「震度計」も使われています。
これが前回の記事でした。

我々が耐震的な設計検討を行う場合も、この水平方向の地震加速度を基にして考えます。
要するに地震力というのは車に乗って急発進、急ブレーキ、方向転換を極めて短時間に繰り返しているようなものと考えると分かりやすいかもしれません。

地震観測所ではこの地震加速度を観測することにより「震度階級」数値化しているわけですが、単純にこの加速度を震度階級に置き換えているわけではありませんでした。
「震度階級」の値と地震による被害が極力一致するようにいろいろ工夫されているのです。
最大加速度を震度に単純に換算するのではなく、加速度記録に低周波数側を強調するデジタルフィルター処理を施したうえ、最大値そのものではなく0.3秒以上継続する値を使う点などです。

加速度は通常 gal(ガル)という単位であらわしますが、これは「cm/sec2」のことです。つまり、1gal とは「 1 秒間に秒速 1cm だけ速度が増加する」ことです。これは地球の重力加速度を基準に考えるとと分かりやすいですよ。
地球の重力加速度は約 980gal ですが、これが 1G(ジー)です。200gal は約 0.2G で、つまり「地球の重力加速度の約 1 / 5 の力」ということになります。

国土交通省国のウェブサイトに、「震度と最大加速度を厳密に対応させることはできないが、概ねの値として」以下の表が載っています。

震度階級  最大加速度( gal )
4      40 〜 110
5弱     110 〜 240
5強     240 〜 520
6弱    520 〜 830
6強    830 〜 1500
7      1500 〜

これを見る限り、阪神淡路大震災の819galという加速度は震度6弱に当たることになってしまいます。やはり何かズレてますね。

地震自体はある程度の時間揺れても、最大加速度が生じるのは0.02から0.1秒前後と非常に短い周期帯(一回の揺れの時間)の揺れなので、加速度が大きいのは一瞬だけの事になります。
ですから建物の耐震性を考える場合は、加速度だけではなく「地盤の揺れ方周期」と「建物の固有周期」等を併せて検討していきます。これが繰り返し記事にしている「キラーパルス」の件ですね。
加速度の想定は、建物の耐震性を検討する際の重要な指標のひとつに過ぎないということなのです。

災害予測震度が小さくとも安心してはいけないという理由をやっと説明できました。

それでは東海地震ではこれから30年以内に発生する可能性は87%といわれています。この可能性の値は果たして実生活上高いのでしょうか?それとも低いのでしょうか?
次回記事で考えてみようと思います。

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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

既存住宅の耐震改修 | 14:32:38 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
地震の階級
 震度階級と地震の加速度の接点を考えると凡人の自分には分からなくなります。確かに阪神淡路大震災の819ガルは気象庁の震度階級では震度6弱である。今回の岩手県洋野町の計測震度は6.4.震度階級は震度6強で、「耐震性の低い木造住宅は倒壊する物が多い」となっているが、家屋の倒壊は見られない。何故?東大の纐纈教授は各々地震波の周期をあげている。阪神淡路大震災は「やや長周期」が多く「短周期」は少なかった。岩手の地震波は、木造建築物の倒壊を引き起こしにくい「短周期」の波が多かったとコメントしており。論評の別れがあるのを感じますね!統一された見解は難しい様です。
2008-08-07 木 09:24:05 | URL | 東京の人 [編集]
まずは地盤ありきですか
地震による被害はその震動の際に生じる加速度と波の成分の性質によるというふうに私は解釈しています。いわゆる長周期のキラーパルスというやつですが、第3種地盤などの軟弱地盤では地盤の固有周期が長いので、その周波数帯の震動が増幅されてキラーパルスが発生しやすいんですよね。これについてはいわゆる免震構造でも対応できないようで、そもそもそんな所に家を建ててはいけないということでしょうか。やはり地盤ありきですかね。
2008-08-07 木 11:39:13 | URL | 管理人:太田 [編集]
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