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(7/24)「めざましテレビ」での岩手地震の解説 設計事務所内でもめる
■□ 静岡県中部地区の耐震事業補助金制度の各自治体の概要へアクセスするには □■

(2008)7月24日に発生した最大震度6強の岩手県中部地震を受け、予定を変更して防災関連の話題を取り上げます。
 
前回の記事は「日本列島が地震活動期に入ったというのは本当なのか」という話題でした。
さらに静岡県中部地区にお住まいの方で昭和56年の建築基準法大改正以前に住宅を建てられた場合、耐震改修の費用を公的補助金制度等を利用して割安に行うことが出来るという情報を、2008年7月25日時点での行政の対応をネットでアクセスできる範囲で調べ、まとめてみました。

具体的には島田市、藤枝市、焼津市、掛川市などです。
これらの情報は需要が高いと思いますので、これからも拡充していきたいと考えています。

btn040-2.gif  ▲島田市のホームページ
btn040-2.gif  ▲藤枝市のホームページ 
btn040-2.gif  ▲焼津市のホームページ
btn040-2.gif  ▲掛川市のホームページ 

■□ テレビ報道でも、きちんと時間を取って説明してくれ! □■

実は、昨朝(7/24)のフジテレビ「めざましテレビ」の番組中で地震被害の解説をした東大地震研の教授(?)が「今回の地震は100Km以上という深い震源で起こったため、現地での揺れが震度6強という強い揺れであるにもかかわらず被害が少なかった。」と発言していたのを私が記憶に残し、社内で改めて話題にしたところ、見解の相違というやつで盛り上り、思わず感情的になって声を荒げてしまった。

その内容はこうである。

▲私「あの教授の発言は言葉が足りないねえ。だって、現地の揺れが震度6強で、規模を示すマグニチュードがM7.2ということは、この前の宮城岩手内陸地震の時とほぼ同じ揺れ方をしたということでしょ。同じような揺れ方をして、被害の違いが震源地の深度の違いにあると一括してしまったのはいただけないね、視聴者に対して説明になってないよ。」

▼同僚「いや、震源が深いから現地に到達するまでに揺れ方が減衰して結果少ししか揺れなかったっていうことでしょ。地盤の良し悪しもあるし。」

▲私「・・・。震度っていうのは、その現地がどのくらい揺れたかって結果を数字で評価表現しているわけで、この数値が同じということは地面が動いた量がほぼ同じ規模だということだろ。そうじゃなくて僕が言いたいのは同じ震度評価値でも揺れ方の質に違いがあって、それが被害の多寡に関係しているんじゃないかってことなんだ。」

実際にはこんなにかっこよく喋ってませんが、こういうやり取りだったと思います。

■□ 7月24日の岩手県中部地震では、なぜ住宅の損傷被害が少なかったのか? □■

では、その教授がいう「震源の深さが違うために被害程度が異なる」というのはどういうことなのだろうか?

その翌日7/25のマスコミが発表した記事にその辺の事情がよく説明されていた。「なぜなんだ?」と疑問に感じた人がよほど多かったのだろう。

7月24日19時52分配信 産経新聞 の記事から引用してみよう

−−−−−−−−− 以下引用 −−−−−−−−−

【東北地震】震度6強、でも被害が少なかった理由は?
 
最大震度6強、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.2。24日未明に発生した岩手県沿岸北部の地震は、広範囲で強い揺れが観測されたが、全半壊などの家屋の大きな被害は確認されなかった。

筑波大の八木勇治准教授の解析によると、地震エネルギーを示すモーメントマグニチュード(Mw)は阪神大震災(平成7年)と同じ6.9。阪神では6400人以上の犠牲者の約8割は倒壊した家屋や家具の下敷きになった。この違いは、地震波の特性によるものだという。

東大総合防災研究情報センターの古村孝志教授によると、一般に周期の短い地震波は小さな構造物を激しく揺らし、周期が長い地震波は大きな構造物をゆっくりと揺さぶる。阪神大震災では、木造家屋などの被害に強く影響する周期 1 〜 2 秒の地震波(キラーパルス)が強かった。

今回は、周期が 0.1 〜 0.2 秒の短周期地震動が強く、キラーパルスがほとんど含まれていないことが、古村教授らの解析で分かった。プレート(岩板)の内部で起きる地震は、短周期の地震波が強く出るという。メカニズムは異なるが、6月14日の岩手・宮城内陸地震も、キラーパルスは弱かった。

一方、岩手県洋野町や青森県八戸市の人たちは、被害が軽微だった背景に、耐震性の高い住宅が多かったことや、防災意識の高さがあるという。

−−−−−−−−− 引用終わり −−−−−−−−−

震源が深く、高圧力下の固い岩盤が破壊されて地震波が発生した場合、地上の住宅が共振を起こす長周期の地震波ではなく、比較的短周期の波動が発生したというのがその理由であったようだ。これですっきりした。
だから、住宅の耐震を考える時、その震度の大きさのみに目を奪われてはいけないということだ。たとえ震度6弱の地震でも大きな被害を出す地震があるということを忘れてはいけない。

そういえば地盤と建物を積極的に滑らせて共振作用を切断する「地盤減震システム」を検証したとき(過去の記事参照)、に使った難しい図表が、この場合参考になります。軟弱地盤である第3種地盤であるとき地震波の固有周期をキラーパルスである長周期のT=2(S)だと仮定すると震度7クラス(800gal)ではとんでもない地盤移動量が見込まれます。なんと80Cm以上地面が動く勘定です。

▼クリックして拡大
地盤減震システム 変位表 コバヤシ建築

■□ キラーパルスとは何か? □■

前述のように長周期の地震波キラーパルスは低層住宅などの建物の固有震動数と共振を起こし、その建物は大破壊に至るわけですが、次回記事でもう少し詳しく見てみましょう。

さらに産経新聞の記事には、この地域の人たちは防災意識が高かったとあります。一体どうやって防災意識を高めたのでしょう。実はこの地域の地震歴が大きく関与していたのです。そこには静岡県の耐震改修率を高めるヒントがあるでしょうか?この辺も次回記事で検証してみたいと思います。

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btn040-2.gif コバヤシ建築の「木の家」 【www.kigumix.com】では建築画像をどっさり公開中

木の住まい コバヤシ建築


テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

既存住宅の耐震改修 | 18:23:46 | Trackback(2) | Comments(4)
コメント
キラーパルス?
太田さんへこのキラーパルスをとく鍵が添付された加速度変位表ですよ!太田さんが正しいです!
 今回の地震は周期が0.2秒であり非常に短い。同じ震度7の500galで周期が1.00秒の神戸地震での地盤の変位は12.67cm、今回発表された周期は0.2秒ですから地盤の変位は0.51cmであり建物への影響は倒壊に至る大きさではないのですね。小刻みな振動の為木造住宅は共振現象を起こさなかったのが幸いでしたね!ゴルフボールへ穴を開け自転車のスポークで長い短いのを造り揺らして見せれば社内の皆々へ納得させられるかも??
2008-07-26 土 10:00:07 | URL | 東京の人 [編集]
ゴルフボールのモデル作ろうっと!
そーでしょ。やっぱり。
2008-07-28 月 21:39:09 | URL | 管理人:太田 [編集]
教えてください
引用されている「表1 振動数及び加速度による変位の検討表」の出典を教えていただけませんか?
よろしくお願いいたします。
2008-08-16 土 09:50:03 | URL | 小松 健彦 [編集]
資料の出典
その表の原典はビイック(株)が「地盤減震システム」という「住宅建築の免震技術(厳密には違うけど・・)」の工法を開発したおり採取した実験データです。

私が「地盤減震システム」に興味を持って、ビイックに資料請求したところ、それから先方とのやり取りが始まりブログ記事にそのいきさつを述べたとおりですが、そのやり取りの中で、頂いた資料を公開する旨の了解を頂きました。ですから、Web上にはこのデータの原典は発信されていないと思います。

ビイック(株)のサイト
http://www.vic-ltd.co.jp/genshin/genshin01.html

ビイック(株)さんに資料請求すれば詳しい資料をCDROMで送ってくれますよ。
2008-08-16 土 11:28:49 | URL | 管理人:太田 [編集]
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