投稿日:2008-07-18 Fri
■□ 実物大の建物を破壊試験できる施設がある □■ビイックさんが「地盤減震システム」を開発するに当たり、震動台によるモデル実験で地震時の建物の挙動をシミュレーションしていることは以前の記事で伝えました。また実大実験は開発コストの都合もあり実現していないとのことでした。
ここで少し余談を。公的機関でありますが世界に誇る実大実験施設が兵庫県にあるのをご存知でしょうか?ここはいわゆる民間の商品開発のための実験施設ではありませんが、こういった施設を国内に数基作り、民間が安価に利用できるようにすれば国益に繋がると思うのですが、どうでしょう。第2東名を少し短くするなどすればそのぐらいの財源が捻出できそうですけど・・・。テーマパークが破綻することを考えれば安いもんですよ。
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■□ 商業行為で紹介することは禁止されている破壊実験映像 □■
営利目的に類する行為は禁止ということで、たぶんこのブログもその範疇に入るでしょうから、実験の様子の動画を直接紹介できないのが残念です。耐震改修の啓蒙が出来る素材なんですが・・・・。
兵庫県耐震工学研究センターの公式ホームページを紹介しますので、ご自分の意思でサイトのメニューから加震実験映像をご覧ください。
築30年ぐらいの再現木造住宅が倒壊する様子を動画映像で見ることが出来ます。少なくとも私はこの動画を見て商売抜きで真剣に住宅の耐震改修を考えるようになりました。そのくらいのインパクトがある映像です。確かにこの映像で消費者の恐怖心を煽る人が出てくると怖いですね。情報公開の難しいところです。
兵庫県耐震工学研究センター「E-ディフェンス」のプロフィールを紹介します。
1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を契機に、今までの構造物の耐震性の評価方法を見直す必要が認識され、構造物の破壊過程を調べることが重要とされました。将来予想される大地震に対して不安を解消できる新たな補強方法や新工法の開発のためには計算だけではわからない点を検証することが必須です。 そして2005年に建設された世界最大規模の実験施設が、兵庫耐震工学研究センターの実大三次元震動破壊実験施設(E−ディフェンス)です。
E-ディフェンスは、実大規模の建物(戸建2棟分、中層建物もそのまま)などに兵庫県南部地震クラスの地震の揺れを前後・左右・上下の三次元に直接与えることで、その揺れや損傷、崩壊の過程を詳細に検討できるとされています。
■□ 「地盤減震システム」の性能発揮は?また長期に渡る性能維持は? □■
友人M > (震動台実験の小モデルから実物への)大型化によるリスクとして、摩擦係数0.2をどう
> 維持するかがあると思われます。
> ビイックWEBに記載されている工事方法をみても、特にベースコンクリート
> 施行は施行者の腕にかかっているような感じを受けるので、1/XXモデルの
> ような結果が得られるのかは、その施行精度にかかっているものと思われます。
> ここは経験と実績が必要なのかもしれませんが、安定した施行のための
> 仕組みが何かあれば教えて欲しいところです。
「M」がいうのは振動台実験で得られるデータは縮小モデルで得られたものなので、実際の建物でその性能を得られるかどうか心配だということかと思われます。
確かに「地盤減震システム」の基礎断面図をみれば実際の工事内容は非常にシンプルだというのは我々専門家はわかります。丁寧にきれいな仕事をすれば事は足りるかなと。あえて言えば外周部に水勾配をつけるとことぐらいかなと。
まあシート面を平滑に処理するのは当然として、少し頭に浮かんだのは長期の間に隙間に水などの不純物が入り込んでスベリ係数が変わってしまう恐れはないのかという点です。
シートの耐久性だとかも気になるところです。なにしろ200年住宅という概念がはやりそうですからね。特許にからむ点かもしれませんが、これらの点はどうですか?
ビイック ⇒ 現在の材料の成分からすると確かに耐久とか見た目は心配感があるようですね。
もちろん見た目の感覚も大事ですが、「地盤減震システム」のスベリシート材は通常の環境下では50年程度の耐久性は検証済みです。あえていえば耐薬品性を心配していたところです。
実はその対策で最近出来上がったものがあります。社寺仏閣関係先が一番に需要が出てきそうです。その場合も重要なのは、やはり摩擦係数でした。
早くも改良品が出てきそうだ。詳しく知りたいところである。
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