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住宅の高気密高断熱化に反論あり
■□ 高気密高断熱化は寒さ対策から始まった □■

前回の記事からさらに続きます。
高気密高断熱住宅に住んでいる人に伺うと、暑苦しいということをよく耳にします。
なぜなんでしょうか?夏季の日照からの熱エネルギーを遮断できたわけですから、室内は快適なはずなんですが・・・・。

夏季の温熱環境のことに関して言えば、たとえば人間の体であっても一つの燃焼機関なので、その熱気が建物内に滞らないよう、その廃熱を戸外に強制排気し続けなければなりません。わずかな熱量ではありますが、高気密高断熱化された建物では熱の出入りが極端に少ないので、内部で発生した熱が外へ排出されることなく内部に蓄積されてしまうのです。
矛盾するようですが快適な居住環境を維持するために、春秋の過ごしやすい季節であっても窓を閉じ機械による強制換気が必要となります。

人は「窓を開放すればいいのでは」といいますが高気密高断熱化するためには建物の熱損失の大きい開口部を極力小さく設計することが基本的な考え方になりますので、採光を得られる最小限の窓があるのみです。さらには大気の温度差が小さい時は空気の対流風が起きにくいので小さな窓を開けるだけでは換気能力が不足します。ですから都市部などにあるオフィスビルで年中空調しているのと同じ理由で、高気密高断熱住宅のメーカー展示場では四季のほとんどの期間でエアーコンディショニングしているはずです。確かめてください。

ともかく現在の断熱住宅はそういうレベルで高気密化しているわけです。住宅の高断熱化は極地の冬場の寒さ対策といった単純なものではありませんし、ある意味住まい手に負荷をかけるかなりデリケートなシステムです。

日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク
(1999/06)
赤池 学金谷 年展

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鉄筋コンクリートの建物では内断熱ではなく外断熱にすべきという、いわゆる外断熱ブームを作った書といわれる。他者がこの理論をそのまま木造建物にスライドして流布したため、誤った認識が一般に広まった。 
評:太田

しかしながら昨今の、特に都市部の夏の暑さには本当に閉口します。
確か日本は温暖湿潤気候と学校で習ったはずですが「日本は季節的な変動のなかではすでに『亜熱帯』といっても良い状態にある」と気象庁がコメントしているぐらいですから実際相当なものです。

使い古されたフレーズではありますが、吉田兼好の「徒然草」に
家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなるところにも住まる。暑き比わろき住居は、耐え難き事なり。」
という有名な一節があります。住宅を考える際によく引き合いに出される名文句です。
これは夏と冬を同時に論じたものとして秀逸だと思うのですが、これに反し高気密高断熱工法は最初、北海道などの北方厳寒地の冬の寒さ対策として発展しました。
そして正しい方法で断熱を施さないと躯体内で結露が生じ木材が腐朽するというふうに展開していきます。このあたりから工法自体が商品化されていきました。さらに省エネルギーが法的にも推奨され、高断熱化する方法として高気密工法が有効であることがあっという間に広まり、それには外張り断熱工法が一番いいらしいという少し間違った理論が一人歩きを始めるに至ったのです。我々は冬の暖を採ることが出来たわけですが、同時に夏の涼を自然から得るということを放棄してしまったわけです。

「いい家」が欲しい。「いい家」が欲しい。
(2004/08)
松井 修三

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「外断熱」という言葉を一般に広げた問題の書。正しくは「外張り断熱」だが、「内断熱」を不等に評価したということで賛否両論を巻き起こしている。 評:太田


「外断熱」が危ない! (住宅が危ない!シリーズ)「外断熱」が危ない! (住宅が危ない!シリーズ)
(2002/11)
西方 里見

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「いい家が欲しい」に反論する書。少し感情的な表現が目立つのが残念。「いい家が欲しい」は結局ハウスサーキット工法の宣伝本であったという「落ち」である。 評 : 太田


高断熱・高気密バイブル高断熱・高気密バイブル
(2000/05)
南 雄三

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なぜ住宅の高断熱化が必要なのかを分かりやすく説く良本。自然派志向である南雄三氏があえて住宅の高気密化をすすめ計画換気を推奨するのは疑問が残る。 評:太田


エコロジーとは裏腹なエアーコンディショニングされている人工環境から、四季の移り変わりを肌で感じて暮らす生活を復活させ、そのなかで自然観を育て上げる環境を子供たちに残していくことはすごく大切なことだと思います。

講釈が多いですね。人に嫌われちゃいそうです。
具体的に例えば、こんなことを考えたりします。
誰かやらせてもらえませんでしょうか?面白そうで、わくわくしてきます。

●夏季の焼けた屋根面を冷やすために屋根上に打ち水できないだろうか?豪雪地帯では融雪設備を設けますよね。ああいう物を屋根に設置できないかと。
雨水を一時貯めておいてそれを利用しようかとも考えるけど設備を過剰にしたくはないな。花壇の水遣り配管が利用できそうだけど・・。
今年の夏休みの自由研究課題が決まったようです。
子供さんの研究課題のテーマとしてどうでしょうか?

●外壁西面の夏季の西陽除けを考える。
夏季と冬季で作用を逆転させるには植物の利用がよさそうです。西洋建築のレンガ建築では蔦をよく壁面に這わせているイメージがありますが、建物が湿気そうだし、掃除が大変そう。
愛・地球博であったような気がしますが、建物と少し離してワイヤメッシュを構築できないかな。

途中まで書きましたが、すごく面白いことに発展しそうなので次回記事へ回します。
特に屋根散水に関しては、チャレンジしている方がたくさんいるということがネット検索で分かりました。

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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

高断熱化 夏を涼しく | 11:08:18 | Trackback(0) | Comments(0)
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