投稿日:2008-06-17 Tue
■□ 大衆心理と防災 □■1978年7月24日の「週刊少年チャンピオン」に掲載された手塚治虫氏の代表作「ブラック・ジャック」の「もらい水」に記述されている一文に「6月14日午前8時ごろ 東北一帯にマグニチュード7.5の地震発生」との記述があり、これをもって手塚治虫氏は預言者だったということでネット上で大騒ぎになっている。
ブラック・ジャックの17巻第158話 確認中
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参考
画像を見ることの出来るページ (リンク切れ、画像削除のときはご容赦)落ち着いて考えてみれば、このエピソードは1978年6月12日に発生した「宮城県沖地震」(マグニチュード7.4)の直後に書かれたもので、「宮城県沖地震」に作家としてヒントを得たと考えるのが妥当なようだ。それほど宮城県界隈では周期的に地震災害が発生しているということの裏返しでもあるともいえる。計算してみれば単純に30年後の日時の記述であることが分かるのである(2日間のタイムラグはあるが)。恐らく手塚治虫氏はその天才ゆえの感性でこれを感じていたのかもしれない。偶然的必然というやつだ。
話題は転じて、1976年(昭和51年)に当時東大理学部助手であった石橋克彦氏(現在は神戸大学教授)が駿河湾地震説(後の東海地震説)を唱えたのをきっかけとして東海地方の地震防災政策が立ち上がり早30年以上が経つ。実は、その地震説発表の少し前に永井豪(とダイナミックプロ)が「週刊少年マガジン」誌上で1973年7月22日号から『バイオレンスジャック』の連載を始め、その劇中で巨大地震(関東地獄地震と呼ばれていた)によって関東地区が壊滅し本州から分断される様子を描きベストセラーになったということを思い出した。劇画と震災を同列に語るなと叱られるかもしれないが、案外、人々の心理の深層下でリンクしあっているのかもしれない。
追記
また同時代、1964年から執筆が開始され1973年に刊行された小松左京による『日本沈没』がベストセラーになっている。
※前回予告していた記事は次の回へ延期いたしました。ご了承ください。
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