■□ 余震が連続した場合「地盤減震システム」はどうなるんでしょう □■
前回の記事では地震時に建物がすべる量についてシミュレーションをしました。
当然、理論をモデル化した場合と現実は異なり、 実際には前後左右上下と複雑な動きをします。
「地盤減震システム」では、大地震につきものの 、余震が繰り返し襲った場合を想定するとどうなんでしょうか?
■□ 実際に起こった大地震のデータを調べてみましょう □■
#大型地震は、余震が何十回、何百回と続くのだそうです。
#前余震で50cm動き切ってしまった時に本震が来たら・・・?
大震災の時、震度5以上の余震がどのくらいの頻度で続くのでしょうね。
「地盤減震システム」採用時、余震のたびに建物が少しづつ同方向に移動を繰り返すのではないかと友人「M」は危惧しているのだと思われます。
まず実際の大震災時に起こった余震について正式と思われる発表データを調べてみましょう
■□ 2008年 岩手宮城内陸地震 □■
最近の大きな地震ですと2008.6.14岩手宮城内陸地震がありました。
平成20年7月10日05時現在 気象庁地震火山部からの発表
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震度1以上を観測した地震の最大震度別回数表
2008年 岩手宮城内陸地震 6月14日の本震から7月9日まで
| 震度 1 | 325 回 |
| 震度 2 | 120 回 |
| 震度 3 | 49 回 |
| 震度 4 | 10 回 |
| 震度 5弱 | 1 回 |
震度6強を記録した大地震ですが大きな余震の頻度は思ったより少ないですね。
■□ 2004年 新潟県中越地震 □■
強い余震が繰り返し続いたことで記憶に新しい大地震では最大震度の震度7を観測した平成16年(2004年)の新潟県中越地震があります。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平成17年10月24日00時現在 気象庁地震火山部からの発表
震度1以上を観測した余震回数表 (本震を含む)
平成16年(2004年)新潟県中越地震
| 震度 1 | 497 回 |
| 震度 2 | 290 回 |
| 震度 3 | 112 回 |
| 震度 4 | 43 回 |
| 震度 5弱 | 6 回 |
| 震度 5強 | 8 回 |
| 震度 6弱 | 2 回 |
| 震度 6強 | 2 回 |
| 震度 7 | 1 回 |
「地盤減震システム」が作動する震度5強(200gal)以上の余震が12回起こっています。
これなど友人「M」が危惧するケースにあたるのでしょう。
■□ 1995年 阪神・淡路大震災 □■
気象庁HP参照/新潟商工会議所作成の資料 新潟県中越地震と阪神・淡路大震災の震度4以上の余震発生回数を比較した資料から
阪神・淡路大震災では震度4以上の余震は9日後までの7回で終息しています。
あれほどの被害をもたらした大震災ですが、余震に限っては本震が起こってから早い時期に収束したようです。
このように過去起こった大地震を調べると地震にもいろいろな性質があることが分かります。
大地震が起こるとその後大きな余震が頻繁に続くと既成概念で思い込んではいけないということです。もちろん防災の観点からあらゆる可能性を検討することは必要ですが。
■□ 「地盤減震システム」と余震 □■
地震後の建物位置の復元装置を内臓しない「地盤減震システム」では、この繰り返し起こる余震に対しどのような仕組みがあるのか。
一部のマスコミ報道では簡単に油圧ジャッキを用いて復元できるとあるが それはどういった方法なのか?
さらに次回ブログへと続きます。
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