投稿日:2008-07-08 Tue
■□ 建物を滑らせるための基礎形状はどうなるか □■前回記事では「地盤減震システム」は2000年に起きた鳥取県西部地震の時、建物が基礎ごと横滑りしたため周りにある他の建物に比べ被害が軽微で済んだ住宅があることがきっかけで開発に至ったということをお話しました。

従来の考えでは建物基礎は地盤に対していかに堅固に設置するかという方向で設計されていました。これは耐震、制震、免震工法全てに当てはまる考え方です。ですから基礎構造のつくりとしては根入れを深くし、下面の凹凸をつけて摩擦力を大きくする考え方だったのです。「地盤減震システム」ではこの発想を逆転し、基礎から上部建築物全体を積極的に滑らせ、その滑り方をコントロールするという考え方にしています。建物のある部分で縁を切って、共振するエネルギーを断ち切るという考え方は「免震工法」と同じですが、「地盤減震システム」の場合、基礎構造の下の部分で地盤とのつながりを切っているため、特殊な装置を必要とせず法的手続きも簡略化でき、結果としてローコスト化できているというわけです。

■□ 建物のすべる量は? □■
では「地盤減震システム」を採用時に大地震に見舞われた場合、具体的にどのように建物が滑るのでしょうか。これには、ちゃんとしたシミュレーションがあります。だって、小さい地震や風が吹いただけでその都度建物がすべっていたのでは落ち着いて生活できませんし、逆に大地震の時に1mも滑って隣の屋敷へ入り込んでしまってはまずいわけですからね。
今日は基礎構造のモデルイメージを描いて時間がなくなってしまいました。
次回記事では、伸ばしに伸ばしてきたあの難しい表をついに解説します。
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