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画期的な免震工法 商品のネーミングは必要か 
■□ メーカーは商品名を考えてるみたいですよ □■

先週から引き続き「地盤減震システム」の話題をすすめます。
メーカーさんとのメールのやり取りで、この「商品のネーミング」はどんなものか?というような砕けた話題も出ていますが、確かに「地盤減震システム」というのは、記事中ですでに繰り返し書いてますが、固くてとっつきにくいネーミングですね。

ちまたでは開発した商品に売れ筋のネームをつけて商標登録するというのが一般的なんでしょうけど、「地盤減震システム」はあくまでも無印良品、オープン路線が今的な魅力かと。また、それがローコストにも繋がっているのだと思うのですよ。ちょうど情報の世界でいうと「WEB2.0」ですね。
でも実際問題としてキャッチーな商品名がないと売りにくいという側面は否定できないでしょうね。

昨今の風潮では、商品を擬人化したり、シャレ、語呂合わせした商品名がほとんどで、私個人としては、あまり好きではないですね。●●君と●●大将とか●●主任とか。

まあ検索エンジンでキーワードとしてどうか?という観点でも、一考の余地があるように思います。
もし、いいネーミングを考え付いたらメーカーさんに提案してて下さい。今なら、もしかすると採用されるかも知れませんよ。

■□ 開発に至る経緯はこうだったらしい □■

さて前回記事では、「地盤減震システム」で地震時に建物が滑る量を決める事柄について、いくつかポイントがあるという話をしました。

当たり前な話ですが、地盤と建物の間へ摩擦の少ないツルツルしたシートを敷きこむのがこの工法の仕組みなので、そのシートの滑りやすさ、滑りにくさがこの工法開発の重要なポイントとなったといいます。最初に理論ができて、その理論を具現化するハードを作るのが思いのほか大変だったと。

鳥取県西部地震 軽微な損傷の住宅この工法を開発したビイックさんはもともと地盤調査用の機器メーカーで、たくさんの特許を持っている会社なんですが、この「地盤減震システム」を開発するきっかけとなったのは、以前の記事でも少し書いたかと思いますが、鳥取県西部地震において建物が基礎ごとすべって動いたために被害がほとんど生じなかった住宅があったということなんです。

もう少し詳しく書くと、ある公の機関が大地震が発生した後、現地に出向き調査をした中で建物が基礎ごとすべって動いたために被害がほとんど生じなかった住宅があるということで、当初その原理を探るべくビイックさんへ相談をもちかけられたという経緯があったようです。そのやり取りの中で工務店への供給額を100万円以下に出来れば、防災上有効なアクションが生まれるだろうという話になり、その工法を考案したというのがこの「地盤減震システム」であるといいます。

 ▲ 鳥取県西部地震で基礎ごと滑って軽微な損傷しか受けなかった住宅の画像

なるほど、こういう世の中の仕組みもあるのだな、と感心してしまいました。官民の癒着とか、天下りとかの弊害ばかりが話題になりますが、人間と人間の付き合いで、相談を持ちかけ、何かが動き始める。こういうやり取りはもっと潤滑にした方がいいと思うのですが、どうでしょうか。そういうわけで、私ばらしちゃいました。ごめんなさい。

■□ 鳥取県西部地震とはどんな地震だったのか □■

鳥取県西部地震は、2000年(平成12年)、鳥取県西部を震源として発生した。
阪神大震災に匹敵するエネルギーの大地震だったにも関わらず奇跡的にも、死者は1人も出ていない。震源地が山間部であったこと、市街地の一部を除き、人口が密集していない地域であったこと、そして地盤が比較的強固であったことも挙げられる。

btn040-2.gif 出典: フリー百科事典『ウィキペディア』 (Wikipedia)

被害状況:住家(消防庁調べ:平成14年10月10日現在)
住家全壊435棟
住家半壊3,101棟
住家一部破損18,544棟

btn040-2.gif 内閣府 防災情報のページより

■□ 前回の記事で宿題がありました。 □■

そういえば前回の記事で摩擦係数のことでついに分からずさじを投げた箇所がありましたね。
宿題にしたんですが、メーカーさんからヒントをくれました。
以下引用です。

地盤減震システムではこの滑り材の摩擦係数を0.2にして設計して入るとのことですね。
(物理学上、)静止している限界の最大静止摩擦力を外力が超えると物体が滑り出すわけですが、このタイミングをちょうど震度5に出来たというのは、素材の開発によっているということなのでしょうかね?ところで、この摩擦係数0.2というのは静止摩擦係数なのでしょうか、それとも動摩擦係数なのでしょうか。

> ・・・摩擦係数の事ですが
> 加速度を200gal以下にする事が(商品開発するの当たって)第一の課題であります。
> その為には動摩擦係数を0.2以下にしなくてはならない事。
> 理論が先に立ち、資材の設計に入りセッティングに汗を流した次第であります。
> これは、免震装置も全く同じであり苦労している箇所であると思います。

分かったような、分からないような、微妙な回答です。とにかく0.2という摩擦係数は動摩擦係数であって、前回の記事中にサンプルとして掲載した静止摩擦係数とは違ったようです。

   氷の上の金属でμ= 0.022
   鉄の上の鉄(潤滑油付き)でμ= 0.1
   鉄の上のテフロンでμ= 0.41
   鉄の上の鉄(乾燥状態)でμ= 0.6
   粗い木の上の松葉杖のゴムチップでμ= 0.7
   舗装道路上のゴムタイヤでμ= 0.9

ブログで摩擦をテーマーに突き詰めていくと、限りなく「よくわかる身近な物理学」という方向へ
いってしまいますね。肝に銘じます。

では、地震が来たときその建物は具体的に何センチぐらい滑るんでしょうね?
これは明日の記事で明らかになります。

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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

地盤減震システム | 14:22:04 | Trackback(0) | Comments(0)