投稿日:2008-07-23 Wed
■□ 具体的アクションを起こそうよ! □■先週末、近所のつま恋で野外フェス
「ap bank fes'08」が行われた様子は前回の記事でお伝えしたとおりです。といっても私は自宅の屋根へよじ登り屋根散水の実験をしているときにその大音響を聴いていただけですが、そもそも
「ap bank」は環境問題を解決するための企画であるため場内のオーディエンスの食事に使う食器のリユースも行われたようだ。ファッションでも何でもいいから、こういう試みは一過性のものとあきらめずにがんばって欲しい。かならず心ある人が育っていくはずだ。■□ なぜ屋根散水を検証するのか □■
夏の深夜「近くのスーパーまで冷たい飲み物を・・」なんて散歩がてらブラブラ出て驚くのは建物の中の温度と外気温の違いです。さすがにアスファルトやコンクリート舗装された場所は日中蓄熱された熱を夜間放熱する側に回りますので熱気が滞りますが、河川の橋梁の上や田圃を渡る風はびっくりするするほど涼しいものです。
風呂上りに「橋の上へ行って来い」とお袋によく言われたもんです。
エアコンなど非日常的なものだったんですね、少し前の日本では。
最近はエコエコと何かと世間がうるさいんですが、そういうのとは別に、建築家を目指すものとして単純にこの暑さをしのぐ工夫が出来ないものかと考えている毎日であります。
さて、その一つの試みとして先日から屋根散水を試しているわけですが、ちゃんとした科学的データを蓄積して検証するのは難しいので、理屈で実行して体感的にその結果に満足できるかどうかということになるかもしれません。これは科学的方法論としてどうかという課題になります。説得力をどうつけるか。
■□ 気密断熱性が高まるほど蓄熱性が高まる □■
なぜ家の中に熱気が滞って、いつまでも抜けないのか。夜間の外気温が25度ぐらいまで下がって、窓全開にしておいたとしても室内温度が30度を切らない。寝苦しくて不愉快な気分になりませんか。以前にも書きましたが、太田の今の仮住まいは鉄骨造の元工務店の事務所で、スチール折半屋根なので夏の盛りの日中には室内が40度を超える亜熱帯状態となります。あと数年内には新しい木の家を作って引っ越しちゃいますが、折半屋根なので勾配がゆるく、屋根上を安全に歩き回れるので実験をするにはもってこいの条件であります。
この建物内に熱気が滞る現象を考えてみましょう。
大元のエネルギー源は太陽です。日中、屋根に注がれた光エネルギーはその屋根表面で熱エネルギーに変わります。そしていわゆる輻射熱となって室内外問わず、じわじわと放射されるわけですが、屋根面の温度は日没からどんどん下がっていきます。これは触ってみればよくわかります。日中、目玉焼きが焼けるほど熱かった屋根表面も日没後しばらくすると「暖かい」というぐらいまで下がってしまってます。
ところが室内は相変わらず暑い状態が続くのはなぜか。これは屋根とその直下の天井の間の空気層が蓄熱層となって熱を溜め込むために引き起こされる現象です。熱はお金と一緒で貯めることができるわけです。
その出入りに「収支」があるというのは、私最近思うのですが「体重」と同じと考えています。最近ダイエットしています。これは余談でした。
■□ 熱の出入りは経済でいう収支である □■
要するに
熱が与えられる(入る)== 収入
熱が奪われる(出る) == 支出
熱が溜まる(蓄熱) == 貯蓄
といった感じです
これを繰り返してエントロピーが増大していくのが熱力学第二法則です。これも余談ですね。
ですから室内側の温度を下げて心地よい住空間を作るためには夏期のことに限っていえば、まず屋根面から室内側に向かって輻射される熱を屋根面材でカットして熱が入りにくくする。すなわち屋根の遮熱性能を上げる。そして建物の中に滞った熱を外へ排出する工夫をする。通気工法などの換気する仕組みを建築に取り入れる、ということになります。
気をつけなくてはならないのは屋根面の断熱性能を上げれば、それだけ建物内の熱気を外へ排出しにくくなるということです。
さらに厄介なのは、この仕組みは冬季と夏期では期待される効果が全く逆転するということです。
冬期では屋根面から積極的に集熱して建物の中に熱を取り入れ、その熱を外へ逃がさないようにしたいということなのです。高気密高断熱工法はその建物の外骨格を重装備化する方向で考えられていますが、ここに原理的な矛盾が生じます。
そこで、もっとも低エントロピーを実現している生物のエコシステムを考えてみたいと思います。
次回記事へ続きます。
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コバヤシ建築の「木の家」 【www.kigumix.com】では建築画像をどっさり公開中 
投稿日:2008-07-22 Tue
■□ 夏の屋根散水プロジェクト ついに発進 □■この連休中に東海地方も梅雨が明けたようです。雲が厚く、いまひとつカラッとしていませんが、これから夏本番というところでしょうか。
暫くの間、地震の揺れを軽減して建物への影響を小さくし、より防災性を高める建築工法「地盤減震システム」を紹介する記事を集中的に書きました。これからも問題提起していきたいと思いますが、ひとまず他の話題に目を転じていきましょう。
先日、屋根上散水に挑戦する記事を書きましたが、その時は悪天続きで梅雨明けまで保留しておこうという話でしたね。この連休中に炎天下屋根に上りスプリンクラー等のセッティングをするのはかなり億劫でしたが、夕方、陽が傾いたころ、まずはとにかくやってみようと気を奮い立たせ屋根によじ登り、機器のセッティングを済ませ、試験的に散水してみました。回転式の庭用スプリンクラーです。ホームセンターで1000円程度でした。
潅水機器のメーカー タカギ■□ 屋根上にいたころ、豪華アーチストが近所へ集結していた!? □■
さて、私が屋根へよじ登っていたころ、はからずも現在の住まいの近所、つま恋で環境プロジェクト
「ap bank fes'08」コンサートが開催されていました。そう、我住まいは「つま恋」まで2kmぐらいですかね。「あんな大音響で果たしてECOなのか」、という感じがしないでもないですが、とにかく我が家にいてもそのドンチャン騒ぎは良く聴こえます。
2年前の「かぐや姫と吉田拓郎」のコンサートは特に良かったな。「神田川」と「妹」を一緒に口ずさんだもの。やっぱり「つま恋」は「かぐや姫」ですよ。音の伝わり方としては、会場があまり近いより、少し離れた方が音が回折して良く聴こえるみたいですね。
実は、私も今回調べてみて初めて知りましたが、
「ap bank」とは2003年、音楽プロデューサー小林武史と、Mr.Childrenの櫻井和寿の2名に、アーティストによる自然エネルギー促進プロジェクト「Artists' Power(アーティスト・パワー)」の発起人である坂本龍一氏を加えた3名が自己責任において拠出した資金をもとに設立された銀行です。「ap bank」は、普通のバンク(銀行)ではなく、自然エネルギー、省エネルギーなど環境に関するさまざまなプロジェクトに融資をする非営利組織です。 びっくらしました。
今年の参加アーチストは大橋卓弥(fromスキマスイッチ)
鬼束ちひろ
GAKU-MC
一青窈
BONNIE PINK
AI
ASKA(チャゲ&飛鳥)
ゆず
レミオロメン
Mr.Children
GAKU-MC
Salyu
中村中
広瀬香美
大塚 愛
小田和正
KAN
RIP SLYME
the pillows
ヨースケ@HOME
KREVA
平原綾香
My Little Lover
絢香
忌野清志郎
コブクロ
GLAY
最近のポップスを良く知らないんですが、我が家で何気なしに聴いていてアーチストが判ったのは
Mr.Children 小田和正 KAN 平原綾香 コブクロ GLAY ぐらいでしたかね。コブクロなんか、そんな大きな音で暗い唄を歌うな!という感じでしたが・・・・。
ともかく、そのころ私は屋根の上で遠くに音楽を聴きながら水を撒いていました。
■□ 今年の夏の自由研究課題は屋根散水による室温の低減 □■


試験的に行った屋根散水は見事成功でしたが、その効果を検証するのはこれからの課題です。改良、改善する余地がかなりあります。とりあえず、散水するタイミングなどが一番のポイントとなるでしょうが、潅水タイマーなるものを見つけたので4000円ぐらいしましたが、研究開発ということで先行投資しようと思います。「ap bank」で融資してくれないでしょうかねえ。これが今年の夏の自由研究課題です。「打ち水」にはそれなりの科学的理屈が必要ということも判ってまいりました。このエコ企画、その進捗状況はこのブログでお伝えしていきます。
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コバヤシ建築の「木の家」 【www.kigumix.com】では建築画像をどっさり公開中 
投稿日:2008-06-30 Mon
■□ 悪天候のため、実験順延です □■先週末の記事で以下のようなことを書きました。
●夏季の焼けた屋根面を冷やすために屋根上に打ち水できないだろうか?豪雪地帯では融雪設備を設けますよね。ああいう物を屋根に設置できないかと。
雨水を一時貯めておいてそれを利用しようかとも考えるけど設備を過剰にしたくはないな。花壇の水遣り配管が利用できそうだけど・・。
早速、カーマホームセンターでスプリンクラーを購入しました。太田の今の仮住まいは鉄骨造の元工務店の事務所で、折半屋根なので夏の盛りには室内が40度を超える亜熱帯状態となります。あと2,3年で新しい家を作って引っ越しちゃいますが、折半屋根なので勾配がゆるく、歩き回れるので実験をするにはもってこいなのです。
タカギさあ、張り切ってといいたいところですが、あいにく先週末は台風のような悪い天気でした。梅雨明けにならないと駄目ですね、こりゃ。しばらくお預けです。それまでに関連の情報を集めて実験に備えます。
明日の記事からはローコストの免震技術が開発されたので、それをリポートします。はっきり言って、必見です。
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コバヤシ建築の「木の家」 【www.kigumix.com】では建築画像をどっさり公開中 
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